その土曜日、7時58分という映画について綴る。
本作では、ある兄弟が強盗を企てたことから転落していく姿が描かれている。
ストレートに描いてしまえば単なる自業自得の転落劇だが、本作は少し違う。
時系列をバラしてあり、それぞれの心境や状況の変化も後々描いている。
この仕掛けがあることで本作はヒューマンドラマ映画としての側面だけでなくクライムサスペンス映画としての側面も失っていない。
金に踊らされた挙句に大切な家族との関係が崩れていくが、
臆病な弟は優しい弟だった。
傲慢な兄は頼れる兄だった。
あんなことさえしなければ、、、