ダーク魔カスコス

悪魔のはらわたのダーク魔カスコスのネタバレレビュー・内容・結末

悪魔のはらわた(1973年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

悪魔のはらわた
〜イエス、フリーダム!〜

悪魔のいけにえやら死霊のはらわたやらがある中で、本作のテーマに合わせてタイトルも合体フランケンシュタインしてしまったのが本作です(嘘)
2秒でも考えたらこんな邦題はよくないと気づきそうなもんですが、まあ忙しかったんでしょうね😀どれが先に日本公開されたのかは知りませんけど。

ある男爵様が死体をつなぎ合わせて理想の男女を作り、さらに交配させて完璧な人類を誕生させようという、強制絶滅収容所で道徳を学んだのかと思うほどのモラルハザード研究を行う話です。

あまりにも自由奔放な男爵様ですが、彼の他にも無邪気な面々がたくさんそろっていてめっちゃ笑えました。ただしコメディではなく、全員真剣です。漫画バクマンの言葉を借りるならシリアスな爆笑です。

⚠️以下ネタバレです⚠️

面子がやばすぎて、売春宿通いのイケメンがヒーローに思えてきました。

全員フリーダム!

🎬男爵様
やばさが振り切っていて手前のスカウターでは計測不能ですが、やりたいことに一途な姿には感心させられます。助手を無下に扱いながらも、お互い必要としているようでけっこう仲良しなのもツボです。姉と近親婚して子供までもうけながら、姉の存在はガン無視、しかししっかり愛していたという、無茶な人格。うーん、嫌いになれませんね。むしろ好き😃一番好き!

🎬助手
ひどい扱いを受けながらも、男爵様への尊敬が揺るがない信頼できる男です。まあ最後には性欲にまけてやらかしましたけど(笑)
っていうか性の癖がすごいです。業を背負い過ぎです。彼を受け入れてくれるのは男爵様しかいなかったと思いますよ。

🎬姉
近親姦かました上に浮気もかます。さらに間男を使用人として雇うという…もはや自由の女神です。でも子供のことはしっかりと愛しているようで安心します。

🎬子供たち
いちばんやべえのはコイツらだ!🤣表情は死んでるくせにやることがイキイキ自由すぎるぜ!絶対中身は子供やないで!

🎬ストーリーライン
人造人間に子供を作らせるはずが、ゲイの頭を刈ってきたので子作りしない。何者にもしばられないフリーダムな脚本に奇跡を感じます。

くるった登場人物どもに言ってやりたいですね。自由の本質ってのはね、他人の自由を尊重することなんだよ。やりたい放題ってのは自由じゃなくて弱肉強食だよ。