真世紀

口裂け女の真世紀のレビュー・感想・評価

口裂け女(2006年製作の映画)
3.1
久々に再見。白石晃士監督、共同脚本作。初見は、まだ、白石監督の名前を意識していなかった頃だった。

小学生たちが口裂け女に連れ去られ、なかなか無事ではすまぬ展開に。口裂け女のルーツも独自で描かれるどころか、憑依型で次々と作中のお母さん方が変身という。何よりあの「私、きれい?」の決め台詞の新解釈が斬新すぎて吹いた。全体として幼児虐待(主人公の女教師も自身の娘につい手をあげてしまい、離婚という鬱設定)味が強い。

ちなみに白石監督はあの「戦慄怪奇ファイルコワすぎ!」シリーズ記念すべき第一作でも、口裂け女を再読取り上げ、捕獲作戦を展開。より凝ったバックグラウンドやキャラを付与してます。

キャストは水野美紀さんが口裂け女役で、主役の小学校教師が佐藤江梨子さん。アクションできる水野さんと、バラエティーでの「めちゃ日本女子プロレス」でたまたま観た際に見とれたサトエリ(後に庵野監督版「キューティーハニー」にも)。最初に口裂け女に遭遇した際には腰を抜かして動けなくなるぐらいのサトエリさんと本作ではそういうシーンは皆無だったが、この二人のがっつり対峙してのキャットファイト展開も観たかったなぁ。
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