レズビアンのカップルに二人の子供。
しかもその二人の子供は精子を提供してできた子供。
そんな奇妙な家族ながら家庭は成立しているが、子供たちが精子提供者。つまりは父親を発見したため家族の関係がおかしくなる。
設定が非常にユニークであり、どう転んでもおかしくなるだろう家族。
そんなバランスが魅力であり、逆に脆さともなる。
母親を演じて激情を当り散らすアネット・ベニングが非常に巧い。
平穏な関係に余計なものが紛れ込んだと憤慨する様。彼女はレズビアンでもあり、母親でもあるのだ。
ただ最後のおさめ方は少々荒っぽい。
この家族からすれば正当なのだろうが、いまいち納得がいかない。