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アラモのodyssのレビュー・感想・評価

アラモ(2004年製作の映画)
3.0
【ポストコロニアリズムの時代におけるアラモ砦】

有名なアラモ砦の戦闘を描いた映画。これ以前にも映画になっているが、私は未見。

この映画、ポスト・コロニアリズム時代である現代の製作だから、勇者たちの悲劇的にして英雄的な戦いを感動的に描く、というふうには必ずしもなっていない。誰が指導者になるかで争いが生じて主要人物の性格があらわになったり、名高いデイヴィ・クロケットにしても、昔インディアンを殺した体験をメランコリーを込めて語ったり、ヴァイオリンを弾いて敵方の戦闘意欲を鎮めたりするなど、かなり「人間的」なのだ。 

そういう人間ドラマに重きをおいて見れば、それなりに面白いと思う。単純な戦闘映画を求める人には薦められない。
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