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邪魔者は消せのhummingbirdのレビュー・感想・評価

邪魔者は消せ(1960年製作の映画)
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前半はよくある日活ノワールっぽいのに、後半1/3でパニックものみたいなとんだ超大作になる(もうちょっと後の時代の作品みたい)。熊井啓のオリジナル脚本らしい。すごいな。

50年代後半っぽいマットな感じのカラーは、すごく好きなテイスト。撮影は姫田真佐久で、うまいけど、いかにも姫田真佐久という感じでもない。牛原陽一がちゃんと考えてるのかも。

姫田真佐久の作品でよくある夜景のドライブシーンがカラーで見られる。外観がボロいビル、上が高架で電車が見えて、中に入ると浜村純が白衣で出てくる、という一連のシーンが怪しくて最高。クライマックスの倉庫に現れる高品格が邪魔すぎて、ギャー!と叫びそうになる。

当時の銀座周辺がたくさん出てくるのも良い。日劇や三愛なんかも見える。路面電車も走っている。
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