みんと

用心棒のみんとのレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
4.6
可能な限り自分の中での旬は大事にしたいタイプ。

『荒野の用心棒』の記憶が新しいうちにコチラも鑑賞。ひとまず盗作元との頭は置いといて。

時代劇と西部劇、全く違う世界観とは言え、プロットは全く同じ。まんま。細部までもが盗作と言われても仕方ない…

ダイナミックな映像と、神経の行き届いた職人技の映像、そしてモリコーネとはまた違った音楽効果、モノクロで表現しうる技術を駆使してる印象。

三船敏郎の男気と切れ者ぶり、仲代達矢の目ヂカラと色気、2人を持ってすればイーストウッド1人の魅力じゃ太刀打ちできないなぁ…
そういう意味でも、いや全てに於いてやはり映画的にコチラが上なのは納得せざるを得なかった。好き嫌いのレベルを超えてた。

ライティング技術にも唸る。ちょっとしたシーンに緻密さを感じる。意味を持たせる。右目だけで演じるシーンのクローズアップ、転んだ先には周到に準備された照明がある。光と影の演出の見事さは息を飲む程だった。はぁ… そつが無さすぎる。

そしてユーモアも忘れない、小者とマヌケの役割もきっちり果たしてる。笑


唯一、ラスト前は個人的には蛇足と感じてしまった。
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