黒旗

用心棒の黒旗のレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
3.7
複数人で襲わせたように小屋に細工し、飛び出すと頭を垂れている親子三人。目にした三十郎は一瞬ギョッとなりながらも、なぜ早く立ち去らないかと怒り出す。ここ、一番刺さったシーン。当時は斬新と云われた殺陣も、今の感覚ではそれほどと思えない。やはりストーリーが素晴らしい。レオーネ監督が感銘を受けたのも、飄々と振る舞いつつ心根に意外な優しさを宿す主人公や、印象的な風貌を持ち、敵ながら気っ風の良さもついつい出てしまう亥之吉などキャラクター作りやその立たせ方が大きかったのでは、という気がする。音楽の使い方も盗まれてるなw 後年のスケールの大きい作品より本作のほうが断然好きだ。
司葉子さまっ!
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