いち麦

用心棒のいち麦のレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
4.0
セルジオ・レオーネの「荒野の用心棒」を4K版で劇場鑑賞できる機会があったので比較するためにオリジナル版の今作も見た。今回が初見。台詞の所々に聞き取り辛い箇所があったものの、会話の内容までほぼ推測できてしまう画作りは本当に凄い。亥之吉のようなコメディ・リリーフが登場するのも意外だった。
対立する悪漢組織を相打ちにさせていく計略がとても巧みで今見ても高揚感あり見応え充分。三十郎は金銭やこの宿場町を救うためというより、自分の知恵を使ったアトラクションを愉しんでいるかのように見えた。でも頭がいいだけではなく、他人を使わずに人斬りまで全部自分一人でやって退けるのが気持ちが良い。三十郎が丑寅一家の監禁先から抜け出す件りはカットが鮮やかで印象に残った。
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