尿道流れ者

用心棒の尿道流れ者のレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
4.6
冒頭の木の枝を投げ行き先を決めるシーンで主人公の性格を何となく想像させるところから、黒澤明ってやっぱり凄い監督なんだなと身に染みた。
登場人物のキャラや掛け合いも面白く、戦いだけではなく日常の風景ももっと観ていたくなる。
ただ、なんといっても三船敏郎のかっこよさにつきる。三船敏郎が剣に手を伸ばすだけで力強さが伝わってきて堪らない。
他の時代劇と違い、拳銃がもろに出てくるところも凄く良い。拳銃の異物感がとても怖いし、結末がどう転ぶか分からない恐ろしさがある。
滑稽で優しく、かっこよく、これぞ時代劇といって様式美。娯楽の極み。