まみこwith餅さま

ゾディアックのまみこwith餅さまのネタバレレビュー・内容・結末

ゾディアック(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

実際の未解決事件をもとにしているという点で、ながらくパスしていた本作。

鬱々とした曇り空の寒い日に、なんだかマイナスを掛け合わせるような気分で、観てみることに。

多分、早々にリタイアかなー?と予想していたのですが……
どんどん引き込まれて、ラストまで目を皿のようにして観てしまいました。

しかも観賞後の満足感!

後味も悪くない!

おまけに、あまり好きではなかったマーク・ラファロ、ジェイク・ギレンホールのお二人に魅せられてしまいました!

役柄がすごく合っていたのと、役自体に好感がもてたからだと思います。

一人の異常者が巻き起こした凶悪事件によって、さまざまな余波が生まれ、混乱してゆく捜査と顛末が、一人の漫画家を軸に描かれてゆくのですが、犯人が不思議なほどうまく捜査の手をすり抜けてゆくのが恐ろしい。

状況証拠がいくらあっても、逮捕できないという歯噛みするようなもどかしさ。

疲弊する担当刑事と、無責任なメディア。

時間経過と共にますます解明から遠ざかってゆく焦燥感。

被害者側からすれば、犯人逮捕も処罰もないまま風化してゆくなんて、断じて許せないだろう。

マニアックに追いかけ続けた一人の漫画家によって、少しでも真相に迫れたなら、ほんの少しくらいは気持ちが楽になっていてほしいと思う。

数学者が難問に挑み続けるように、取り掛かった謎に挑み続けたグレイスミスの根気と、殺人者の狂気に立ち向かった勇気に感動した。

家族は大変だったけど、妻が理解者でよかった。そして皆無事でよかった!

グレイスミスの熱意と博識に、最初は冷淡だったエイブリー記者や、トースキー刑事が少しづつ心を開いてくれるのが嬉しかった!

事件はグレーゾーンのままだし、いやな出来事には違いないのですが、映画の主軸をグレイスミスの探究心に置いているので、最後まで鑑賞できました。

配役、ストーリー、編集、音響、すべて良かったです!

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📝刑事の、ビスケットと日本食の会話が面白かった。

📝犯人?の自然死が本当に残念!

📝あの水色のカクテル?なんだろう。

📝トースキー刑事の落ち着いた声が素敵だった💕 グランドイリュージョンでは野暮ったくしか感じなかったのに何故?
あらためて調べてみたら刑事役の多いお方。そういえば、ちょっとコロンボテイストあるような…🕵️‍♂️

📝JBさんのアクの強さが本当にうまく活かされた配役だったと思う。すごい役者さんだとは思いつつ苦手でしたが、一気にファンになりました💕