mitakosama

座頭市逆手斬りのmitakosamaのレビュー・感想・評価

座頭市逆手斬り(1965年製作の映画)
3.3
これまた意味不明なタイトルの「逆手斬り」。いやいやお前いつも逆手斬りじゃねぇか!

冒頭で捕縛され百叩きに合い痛がる市。
牢獄内で、無実で死罪にされそうな男から無実を証明する親分にメッセージを頼まれる。
出所して土浦から大洗へ。その際の道中で一緒になるのが今作のゲスト藤山寛美!
もう存在だけで面白いが、さらに偽座頭市に化けてヤクザにたかるというヤンチャぶり。おもろー。

その後、大洗の親分の所から銚子の親分の所へ。この二人が実は牢の男をハメて死罪にしていたことがわかる。

市が銚子について初めて海風を味わうみたいなシーンがある。嘘だぁ。一作目も飯岡に来てたじゃん!

大洗と銚子の親分は地元の利権を独占するために牢の男をハメたというが、具体的に悪さを働き被害に遭う人の描写が無い。
ヤクザ側の用心棒もキャラが立ってないので、敵の悪さがボンヤリしてる。

藤山寛美のキャラの方が遥かに立っているが、ラストバトルに一切関わらない。何故だ?このキャラが絡まないと脚本的におかしいだろうよ!

敵のキャラは弱いが戦い方は悪くなかった。市には通じなかったが、投網を投げたり、落とし穴を仕掛けたり、縄を引っかけたりと、束になって敵わないならと動きを封じる作戦に出たのは理にかなってて良かったね。
mitakosama

mitakosama