KANA

カトマンズの男のKANAのレビュー・感想・評価

カトマンズの男(1965年製作の映画)
4.0
ブロカ監督×ベルモンド主演の『リオの男』に続く痛快アクションコメディ第2弾。

一応ストーリーはあるけど、とにかく息つく間もないノンストップアクションを存分に楽しめる。
舞台はほぼ香港、一瞬ヒマラヤ。
東洋の景色や文化にベルモンドのコントラストがすごく新鮮で、お洒落にすら映った。

とある事情で自分の命を狙う殺し屋からの逃避行なんだけど全くサスペンスフルではなく、終始もたついたゆるいジョークを織り交ぜた陽気なドタバタ喜劇に徹してて、もうここまでくるとただただあっぱれって感じ!
スタントマンフリー、CGフリーで見せるアクションは見てて逆に現実離れしててまるでアニメみたいで。
『リオの男』ともども『ルパン三世』の元ネタになってるだけあって、ベルモンドがもはやルパンにしか見えないw
特に印象的なのは執事レオンと挑む吊り橋のシーン。
笑いとともにドキドキワクワク大冒険!という少年(女性だけど)の感覚が蘇る。

ヒロインのウルスラ・アンドレスは一見クールビューティなんだけど、ベルモンドとの息ぴったりで体を張ったドタバタアクションをキュートに頑張ってて観てるうちに好感度アップした。

ファッション好きとしてはシーンごとにくるくる変わる衣装も見ものだった。
ベルモンドはホントになんでもカッコよく似合っちゃう。

ナンセンスなスラップスティック、なのにどこかオシャレな作品。大好き。
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