KANAさんの映画レビュー・感想・評価

KANA

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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.7


カーペンターによるカルト的人気のSFアクション作品。

1997年(制作当時から見たら近未来)。
犯罪率が爆発的に増加し、丸ごと巨大な刑務所となったマンハッタン島に、大統領を乗せた飛行機が墜落する。
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デリカテッセン(1991年製作の映画)

3.4


『アメリ』で有名なジャン=ピエール・ジュネの長編デビュー作。

核戦争後の荒廃した近未来のパリ郊外。
ポツンと残る精肉店兼アパルトマンに、ある日求人広告を見た元ピエロの青年が住み込みで働くためにやっ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3


ヴィルヌーヴが描くDUNEの世界へ再び!

前作が"静"の中で燻りながら予感させていた通り、銀河の覇権をかけた壮大な戦いへと動き出す。

全編IMAX撮影で得られる圧倒的没入感!
より攻めたライティ
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アダプション/ある母と娘の記録 【4Kレストア版】(1975年製作の映画)

3.8


アニエス・ヴァルダと並ぶ重要な女性映画作家、メーサーロシュ・マールタ。
TLに流れてくるまでその名すら全く知らず。
幼い頃に戦争を体験し、ハンガリーとソ連を行き来せざるをえなかったバックグラウンドの
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ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

3.7


ジョン・カーペンターによる(監督、脚本、音楽)オーソドックスなホラー作品。

誕生100周年に沸く北カリフォルニアの小さな港町、アントニオ・ベイ。
午前0時、地元ラジオ局のDJスティービーが町の誕生
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冬の旅(1985年製作の映画)

3.6


アニエス・ヴァルダが80年代に撮りヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品。

南フランスの片田舎の畑で凍死体として発見された18歳のモナ。
彼女の死に至るまでの数週間の足取りを、路上で出会っ
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インサイダー(1999年製作の映画)

3.9


アメリカの大手タバコ会社での不正告発をめぐる実話ベースの社会派ドラマ。

アル・パチーノとラッセル・クロウの顔合わせってなかなかレアだと思って鑑賞。

何気なくチョイスしたけどこれは見入った!

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離愁(1973年製作の映画)

3.8


ナチスの影が忍び寄る第二次世界大戦下のフランス。
人々が逃亡する貨物列車の中で出会った妻子ある男(ジャン=ルイ・トランティニャン)とユダヤ人の女(ロミー・シュナイダー)の純愛物語。

カラーの実写で
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.3


黒澤作品8本目の鑑賞。

シェイクスピアの『マクベス』を日本の戦国時代に置き換え、様式美にこだわり抜いて描いた武将の一大悲劇。

素晴らしい!!

辺り一面に霧がたちこめるゴシックでミステリアスな世
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

3.9


フランク・キャプラ絶頂期の傑作。

終始明るい気分で楽しめた。

ストーリー的にはまぁ他愛のないボーイミーツガールもの。

ぱっと見、それぞれチョビ髭と極細アーチ眉がクラシカルすぎて微妙に思えるクラ
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いますぐ抱きしめたい 4Kレストア版(1988年製作の映画)

3.7


ウォン・カーウァイの監督デビュー作。

香港の暗黒街でヤクザな暮らしを送る若者の友情と悲恋の物語。

ネオンアート
スローモーション
ドラマチックな音楽
湿度を感じさせる空気感

この辺りがすでに独
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.1


ずっと気になりつつ、重そうで先延ばしになってた作品をようやく鑑賞。

1984年、東西冷戦下の東ベルリン。
反体制を取り締まる国家保安局"シュタージ"の局員ヴィースラーは、反体制の疑いのある劇作家ド
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ディーバ(1981年製作の映画)

3.7


昔、流行りに乗って片っ端から観たミニシアター作品群のうちの一本。
ジャン=ジャック・べネックスの長編デビュー作。

アルバムをリリースしない主義のオペラ歌手、シンシアに心酔する郵便配達の青年ジュール
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.7


齢80にして濃度が高すぎるクローネンバーグ ワールド。

近未来。環境変化に適応して人類は痛覚が失くなった。
そういう急速な進化のバグなのか、体内で新たな臓器が生み出される病を患っているアーティスト
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太陽が知っている(1968年製作の映画)

3.8


『ボルサリーノ』のジャック・ドレー監督
アラン・ドロン
ロミー・シュナイダー
モーリス・ロネ
そしてジェーン・バーキン。

これだけでもうワクワク!

南仏サントロペの別荘でバカンス中のジャンポール
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

3.9


パリ・オペラ座バレエ団所属のバリバリ現役ダンサーを主人公に起用したダンス映画。

オペラ座でエトワールを目指すエリーズ(マリオン・バルボー)が怪我で挫折し、コンテンポラリー・ダンスと出会い、再生して
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2


少し出遅れたけど観に行って大正解。
シンプルにエンタメとして大いに楽しめた。

まずあれをああする設定にワクワクする!こういうお話は大好き。
ランティモス監督の映画化したくてたまらなかった気持ちわか
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.8


90sのミニシアターブーム以来、久々に。

まさに「弱い犬ほどよく吠える」を体現した感じの、ヴィンセント・ギャロ演じるビリー。
嘘、犯罪紛い、モラハラ…最初はこの男に嫌気しか差さない。

だけど、彼
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0


1997年にSONYグループのSIEがプレステ用ソフトとしてリリースし、全世界でヒットしたリアルドライビングシミュレーターゲーム、グランツーリスモ。

恥ずかしながら、本作で描かれているGTアカデミ
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ジミー/さよならのキスもしてくれない(1987年製作の映画)

3.2


リヴァー見たさに。

よくある多感な年頃の少年が主人公の青春ドラマ。

1960年代シカゴ郊外。
高校卒業を間近に控えているジミー(リヴァー)に父親は、自分の母校へ進学しろと押し付ける。
一方お金持
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.7


大学中退からのウェイトレス。人生に行き詰まりを感じている30代女性のブリジットが、子守りをすることになった6歳の女の子フランシスとその両親であるレズビアンカップル(白人&黒人)と交流するひと夏。
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0


とても気になりつつ、評価が分かれてたので期待半分不安半分で鑑賞。

個人的にはかなり好みの作品だった。

近未来のAI技術が飛躍的に発展した世界。
人間と見分けのつかないレベルのAIロボット、シミュ
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.7


『枯れ葉』に続くとされるカウリスマキ監督「労働者三部作」の1本目。

ヘルシンキでゴミ収集の仕事をしている男とスーパーのレジ係をしている女の恋物語。

恋といっても決して燃え上がりはしない。
社会の
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

4.0


ウィリアム・フリードキン監督、ジーン・ハックマン主演の有名作品、やっと観る機会が巡ってきた。

NY市警の2人がフランスの麻薬密売ルートを探っていくサスペンス・アクション。

ひと目で感じる70年代
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.9


ジョン・カーペンターによるカルトSF作品。

貧富の格差が広がった80年代アメリカ。
放浪の身の主人公ネイダは行き着いたLAの喧騒をちょっと客観的に眺めながら、肉体労働者としてキャンプ地で寝泊まりす
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

3.8


重いテーマをオゾン流に。

芸術や美食を楽しみ、生きることを愛していた85歳のアンドレ(アンドレ・デュソリエ)。
ある日脳卒中で倒れ、身体が不自由になったことを機に「人生を終わらせたい」と娘エマニュ
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.8


アキ・カウリスマキ監督作品、皆さんのレビューですっかり自分も何本も観てる気になってたけど、あれ?まだ3本目w

ジャン=ピエール・レオ演じる孤独で真面目な主人公は、長年勤めてきた職を突如クビになり、
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0


父と娘のひと夏のバカンス…

そう聞いて想起するほのぼの感・微笑ましさは、観てるうちにそっとその深層に疼く痛みにすり替わっていった。

11歳という思春期の入口にいるソフィの前には、ただ果てしない未
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お早よう ニューデジタルリマスター(1959年製作の映画)

4.0


小津愛に溢れた『PERFECT DAYS』の余韻が残るうちに、追い小津安二郎。

戦後、電化製品が少しずつ普及していった時代を背景に、新興住宅地での人間関係の煩わしさと可笑みを描く。

出てくる中学
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クリスティーン(1983年製作の映画)

3.6


スティーヴン・キング原作
ジョン・カーペンター監督

ということで興味がわいて冷やかし気分で。

魂の宿ったクルマ、"クリスティーン"
それを人間の女性のように溺愛していく気弱な高校生アーニー

2
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.6


昨年の話題作、今ひとつ食指が動かずにいたけどようやく観てみようかと。

孤島に住むおじさん2人がひたすら地味なケンカをし続ける。

会話は野暮ったいしテンポもよくない。
表層はなんら映画的でないと思
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

3.8


ブリュッセルからNYに移って活動していた頃のアケルマンによるドキュメンタリー。

70年代当時のナマNYにどっぷり浸れてよかった!

観光スポットでもないNYの素顔、ところどころ。
ストリートの、地
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スワンソング(2021年製作の映画)

3.8


観よう観ようで後回しになってた作品。

ゲイで伝説的ヘアメイクドレッサーのパットは、今や老人ホームで魂の抜け殻のようになって余生を送る日々だった。
ある日、元顧客で親友でもあったリタの訃報とともに彼
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

4.0


新年の映画はじめに直感でチョイスしたのはこれ。
観るの3回目くらいだけど、かなーり久々。

アルプスの大草原をいきいき歌うジュリー・アンドリュースを空撮でダイナミックに捉えるオープニングから心躍る。
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2


本年ラストレビュー。

ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースと、日本を代表する俳優 役所広司の美しきセッション。

予想以上に心に響いて、とってもよかった。

主人公は、東京・押上の古いアパートで1人で
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

4.0


王道ラブコメを久々に。
嫌味もあざとさもなく、大好きな作品。

ジュリア・ロバーツの無邪気さ
リチャード・ギアのスマートな色気

それぞれの魅力が満載。

今観るとシンデレラストーリーとしての側面と
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