ジャッキーケン

モア・ザン・ア・ゲームのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

モア・ザン・ア・ゲーム(2008年製作の映画)
4.1
現役最強選手はおろかあのマイケルジョーダンを越えようとしているレブロンジェームズの高校時代を追ったドキュメンタリー

高校生の時点でこんなドキュメンタリーまで作られるって高校時代からレブロンの凄まじい人気が伺える

内容が誰も知らないような街でスポーツも盛んでもない田舎の高校が全米王者にまでのし上がるというまるで映画のようなリアルを追ってるし、成功、挫折、奮起とどっかの伝記映画を見ているような感じで面白い

小学生時代に母親と二人で転々と暮らしてきたレブロンが初めて家族とも言える友達と共にチームを結成しては全米王者にたどり着くまでの7年を過ごす仲間たちが個性的

身長がわずか150センチにも満たないポイントガードのドリューがボールボーイと舐められるも3ポイント量産で試合を沸かせる展開は熱い、俺も身長が低いプレイヤーだったからドリューには特に感情移入して見てた
ドリューの父親がコーチでもあるしコーチと父親の境界線に葛藤しつつも息子がそれを乗り越えて来る第二の主人公してた

才能が集まった通称ファブ5の中でも突出してたのはやっぱりレブロン
クイーンで言うならフレディマーキュリーだ。まだ16歳のレブロンのプレイは客を沸かせやがて世界をも沸かせていく、メディアに追われてスキャンダルが生まれ出場停止を食らうってどっかの不祥事起こしのNBA選手かよ!!

全米に名を轟かすもあまりにもビッグになりすぎたファブ5がコーチと噛み合わずまさかの決勝を負けてしまうがその悔しさをバネにして逆襲していく展開は問答無用に熱い

チームである以前に家族であるのが今まで母親しかいなかったレブロンが愛を手にしていくのもグッときたし最後あたりに母親との過去の話を掘り下げるのはやっぱりファミリー映画

これからこのチームを超える高校生チームは絶対現れないもう扱いがロックスターだし高校生の試合で1万人収容のスタジアムが使われるとかスケールが違う
ただ個人的にドキュメンタリー化or 伝記映画してほしいNBA選手はラメロボールを筆頭にしたボール3兄弟の強豪のプライドをへし折りまくった無敗神話を映画化してほしい