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俺たちに明日はないのBのネタバレレビュー・内容・結末

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

2人の名前と映画のタイトルだけは何かしら聞いたことがある。
実在のボニークライドの所業を映画を通して知り観たわけだけど、一体どういう気持ちで観ればいいのやら。
私が10代だったら怖いものなど何もなく世界の中心を牛耳ったような破天荒さと、クライドとの愛にうっとりするんだろか??

時代背景がもちろんあるんだろうけど、秩序も治安もめちゃくちゃにしてしまう彼らを英雄視扱いしたという当時の風潮に呆れてしまう。
彼らを無知、無教養という言葉では片づけられないのかな、ボニーは優等生だったらしいし、うるさい兄の嫁は牧師の娘だったし。
悪鬼、ただのくそ餓鬼としか見えなかった。
義賊扱いしたり、ちょっと農家や普通の凡人を強盗先で見逃したからって、それを美談にしてしまう安直な陶酔した見方こそ無知で浅はかだと思ってしまい、彼らと彼らを支持した人たちに強く疑問を感じてしまう。
だって罪のない人を、かなりの数の殺人を犯してる。

娯楽映画として、ロードムービーの娯楽としては面白かったけど。
アメリカンニューシネマの先駆けでかなりのタブーを破った画期的な作品だったのは分かるけど、この映画と彼らへの評価が高い60年代に全く共感することは出来ない。
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