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麻雀放浪記のd3のレビュー・感想・評価

麻雀放浪記(1984年製作の映画)
4.0
イラストレーター和田誠の初監督作品。
1984年製作の映画だが、全編モノクロであり、終戦直後のギラギラした男たちの世界へいざなう。

博打打ちたちは“ツキ”の存在を信じているように見える。目が出ないときは、無理をしないことが基本戦略だ。

極限状態で卓を囲むなか、国士無双が出て「ツイてる」と喜ぶ出目徳へ、ドサ健が放った一言が印象的だ。
「誰もツキで打っちゃいねえや」
自分は信じているツキであっても、勝負の相手を勢いづかせるわけにはいかない。

生き残る博打打ちは、ツキを引き寄せる実力をも兼ね備えている。
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