竜平

ドリヴンの竜平のレビュー・感想・評価

ドリヴン(2001年製作の映画)
3.0
シルヴェスター・スタローン主演。アメリカのカーレース「CART(カート)」を舞台に、彗星の如く現れる大型新人レーサーと彼のサポートを頼まれるかつての凄腕レーサーの交流、そして男たちの熱きレースを描く。

監督がレニー・ハーリンで、スタローンとのタッグは『クリフ・ハンガー』以来かな。共演には『タイタンズを忘れない』のキップ・パルデュー、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』のティル・シュワイガーなど。ライバルとなるこの二人と、その間に入るように現役復帰するスタローン扮するおじさんレーサー、という構図。途中で日本が登場したりして、こーゆーのなんかおもしろい。でまぁ、人間模様の部分はめちゃくちゃサラサラッと進んでっちゃうもんで、ヒューマンドラマ的な面白さはほぼなし。ただスタローンはやっぱり人生の師というか、メンター的な役が本当に似合うんだよなと。個人的には直近で見た『ロッキー5』を彷彿とさせるような役柄にちょいグッときたり。彼に説得とかされると妙に納得してしまうというか感化されるというか、不思議、ってかこれって俺だけなんかなどうかな。あとは、いがみ合いなどよりも友情やら試合に賭ける情熱やらで繋がる男同士の話というのもまぁあるけど、前述したように人間模様は本当にサラサラッて感じ。

最大の見どころとなるのはやっぱりレースシーン。たまに見える時代的な映像のちゃちさはご愛嬌。でも意外とCGでなくリアルな撮影がメインに為されてるとのことで、どうりで迫力がある。そもそもレースの世界のことを全然知らなくて、実際に見たこともないしで、その雰囲気、会場の盛り上がりとか白熱模様とか感じれるのはいいなと。街の中でレース繰り広げちゃうとこでスピード凄すぎて女性のスカートが盛大に捲れる(パンティー丸見え)ってゆー、この古典的なシーンには笑ってしまった。そんなこんなで薄いところ、ツッコミどころも少々あれど、つまらないことはないかな。ラズベリー賞にノミネートされちゃってるけど、スタローン好きは一度見てみては。
竜平

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