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ゴジラVSスペースゴジラのslowのレビュー・感想・評価

ゴジラVSスペースゴジラ(1994年製作の映画)
3.1
【ゴジラ退治に執念を燃やした漢の生き様。】
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タイトルは『スペースゴジラ』とあるが、実際の中身はスペースゴジラよりも人間サイドにフォーカスを当てた作品である。

だが、ラストの怪獣バトルはめちゃくちゃ長く、火薬の量も半端ない。
「激闘」の二文字がふさわしい苛烈な闘いが繰り広げられる。
単純な怪獣プロレスになりがちな怪獣バトルだが、今回の敵は金のかかる攻撃手段を用いるため、映像が華やかになっており、前半は人間ドラマで後半は怪獣バトルというように両方のパートに同じくらいの熱量を注いだ作品ともいえる。

冒頭からテンポよく複数の場所で複数の人物が同時並行してサクサク展開するため、飽きさせないくふうが施されており、そのなかでちびゴジの存在がデカかった。

ちびゴジがシリーズ史上で最もバカかわいいデザインになっており、熱い漢のドラマパートの合間を潤す潤滑剤になったり、シリアスな怪獣バトルを横切るマスコットとしても機能し、子供を楽しませる存在になっている。

ちびゴジがいなければ漢の成分が濃くなり渋い内容になってただろう…。
私個人は漢のドラマが好きじゃないので、ちびゴジの存在はめちゃめちゃ有り難かった。

…悪役好きとしては、地球に降り立つ前のスペースゴジラがすこぶるカッコよくてすき。
まるで、ドデカい玉座に腰かけた王様のよう。
スペースゴジラ専用テーマ曲もラスボス感あってたまらない。

残念なのはスペースゴジラの深掘りが浅かった点。。。
人間ドラマと怪獣バトル、さらにモゲラの活躍やモスラ、超能力、ラブロマンスなど大忙しの内容だったため、仕方ないがせっかくデザインが秀逸なのに扱いが雑に感じて勿体ない。。。

ちなみにスペースゴジラのムチのようにねじ曲がる光線の名称は…

「コロナ・ビーム」😱
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