このレビューはネタバレを含みます
幽霊の世界で定員割れが起こったため、溢れた死人たちがインターネット通信を通して現実の世界を侵略、生きている人の居場所を奪おうとする、というSFホラー。
設定としては面白いのかもしれないけれど、詰めが甘い部分が目立つ。
観終わったあと、モヤモヤしたのは何故か考えていた。
自分の中でホラーというジャンルは特定のテリトリーで待ち構えている何かが足を踏み入れた主人公たちに牙を剥く、という構図のジャンルだと思っているからかな?
この作品ではメインストーリーをどうこうしている間に主人公たちの外の範囲で暮らしている人間がその餌食になって、終盤では東京が殆ど無人になっているような様子にまで進行している。
それどころか世界滅亡の危機みたいになっているし、そこまでいくとホラーの範疇に留まっていない気がするんだよな。
やたらに長かった割に投げやりなスッキリしない終わり方だったのもマイナスかな。