ダイヤルアップ接続の音、フロッピーディスク、Windows95のアイコン……年代のせいもあるのか、世紀末あたりのまだITが未知のモノであった頃のパソコン描写にはやたらと恐怖を煽られてしまうのだが、今作も然り。lainやパーフェクトブルーなんかを思い出す……。
あと、当然人がいるはずの場所に誰もいない、という現象がめちゃ怖いんだなと思い知る。中盤の無人メダルゲームコーナーのシーンがゾワっとするし、終盤の人っ子一人いない銀座も相当ヤバいな。
一方、登場人物たちがやけに多弁で理屈っぽい所は嫌い。コミュニケーションや幽霊に関する講釈は正直キツイし、理屈を垂れない加藤晴彦は逆のベクトルでウザい。