世界の名だたるホラー作家たちの文字通り“聖典”ともいえるヴァンパイア映画の祖。
全編ひたすらに生々しい…
純度、強度、深度すべてにおいて高次元。
映画の父グリフィスや、ムルナウ、ドライヤー等のこの時代の作品を観ると、我々が日頃生活しているうちに溜まっていく“膿”のようなものが一旦浄化される感覚を憶える。
添加物一切なしの生身のものに触れた感覚とでもいうべきか。彼らの作品は言うまでもなく超“古典的”でありながら、同時に“現代”をも鋭く突き刺す前衛性をも獲得している。
前作『裁かれるジャンヌ』の“顔”のクローズアップにも負けじとも劣らずな、噂の棺桶⚰️の中からの主観ショットも脳裏にこびりつく…
P.S.
あまりに乱れたレンタルソフトの映像での観賞だったので、現時点では採点なしとするが、それでも余りある程の輝きが漏れ出ていたので、いつか4Kリマスターで観賞したい⬅️