「午前十時の映画祭」で「イージー・ライダー」を見た。お馴染みの…ではあるが、よく考えてみたら、劇場での観賞は初めてだった。4Kレストア版で、音も最高であった。
フリーダムを求めてバイクで旅しても、フリーダムはどこにも存在しなかった。ジャック・ニコルソン演じる弁護士の「自由を説くのと、自由であることは別」「金で動く者は自由になれない」「自由を証明するためなら殺人も平気だ」「個人の自由についてはいくらでも話すのに、自由な奴を見るのが怖いんだ」というセリフが作品全体の要となる。
MTVのご先祖のような音楽の扱いが劇映画としては画期的で、当たり前ながらステッペン・ウルフの 「ワイルドで行こう」のかっこよさには痺れてしまう。