南森まち

プレデターの南森まちのレビュー・感想・評価

プレデター(1987年製作の映画)
3.4
とある国で落下したヘリの救助命令が下された。救助部隊はゲリラ基地急襲に成功するが、彼らを謎の気配が追っていた…というお話。

まあプレデターが追ってるんですけど。
お話はいたってシンプルだし、仲間たちもほとんどただのやられ役であまりキャラ立ちしていない。
だけど、オープニング映像からストーリーが始まっており、開始10分でジャングル捜索が始まるテンポの良さがたまらない。
割とすぐに「目に見えない敵が一匹だけいる」という事を隊員たちが確信するのは不思議すぎるが、細かいことはいい作品だろう。

何といってもプレデターの造形がすごいですね。エイリアン同様、80年代のクリーチャーの作りこみは現在も全く古びてないから素晴らしい。
あとは、ゲリラたちがトラックを改造して井戸水くみ上げポンプに改造していたり、部隊がハンドサインを使ったりするのもリアル感が出ていて良いと思いました。

「無痛ガン」と呼ばれるバカでかい携行速射銃が出てきますが、あれは本来は固定するものだそうです。本当に持ち運ぼうとすると弾薬(毎分3000発消費)やバッテリーを含めると18kgあるのでほぼ不可能らしいです。そうだよな~
でも『ジャンゴ』と同じく、ガトリングガンはかっこいいのだ。

しかしジャングルで見えない敵と戦う、現地ゲリラを惨殺する…ってのは時期的にも完全にベトナム戦争から来てる設定だなぁ
つまりプレデターはベトナムの象徴みたいなものなわけで、そこはちょっとイヤかな…