ルサチマ

一年の九日のルサチマのレビュー・感想・評価

一年の九日(1961年製作の映画)
4.0
原子力発電の記録的な意義が大きいのかもしれないが、そんなのはどうでも良い。
原発の存在意義は関係なしに、とにかく当時の原子力実験場の建築の美しさが映画の陰影を生み出していることは認めざるを得ない。
ガランと広い無機質な空間フェチなら見た方がいい。僕の知らない場所で働く人々の生活を見せるだけで映画を見た甲斐があるのだが、自身も科学者でありながら妻として夫の仕事と身体を心配する私生活は生々しく、ラストの階段下での高低差を利用したキスには感動した。
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