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象を喰った連中のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

象を喰った連中(1947年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ソレを喰った人間がソレになる。そういう意味では一種のゾンビ映画である。死者を喰った人間が死者になる。30時間後である。この笑えないブラックな都市伝説に翻弄される底辺研究者たちを描いている。テロップなどジャンル映画な科学教育ドキュメンタリーっぽくしてあるので悪趣味感が増している。怪奇大作戦の所長が大層ブキミ。感染症にマツワル人間群像劇だがタイムリーでイロイロ参考になる。各人の心理描写がウマい。主人公と思われる象の飼い主が不穏な途中退場を繰り返す。ミステリー手法さらにミュージカル手法と巧み。病原菌の温床といえば南方トロピカル。ユートピアのはずが不気味なディストピアに映るエキゾチックな歌と踊り。ウマい。南方といえば黒魔術である。生け贄の山羊ならぬ象が大層ブキミに映るブードゥー映画でもある。
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