“ お願いです。僕を本物の生きた男の子にしてください “
他のロボットと違い “愛” をインプットされたロボット、デイビッド
息子が植物人間となり生きる希望をなくしたモニカ夫婦のもとに、お試し用のデイビッド1号がやってくる。
残酷なことに、モニカがデイビッドに親であることを認識させた直後、2人の息子が奇跡的な回復を見せたことにより、モニカの愛情はデイビッドだけのものではなくなり、その後紆余曲折の末デイビッドは森に捨てられてしまう。
自分に愛をインプットした本人モニカからの愛情をもってしか幸せを感じられないデイビッドは、自分が本物の人間になってモニカのもとに帰ることで彼女の愛情を独り占めできると信じ、人間になるために奔走する。
観終わった後の感情は、一言では表現できない。悲しすぎて、苦しすぎて涙が出た。決して気持ちのいい涙ではなかった。
ロボットは愛されたぶん愛してくれるけど、人間は愛されても愛してはくれない。悲しい現実と人間の身勝手さに胸が苦しくなった。