オヨヨ

旅立ちの時のオヨヨのレビュー・感想・評価

旅立ちの時(1988年製作の映画)
3.6
実際はもっと酷い生活だったろうけど、実生活のリヴァー・フェニックスと主人公ダニーの環境が被っている感じだった。

ダニーは親の都合で転々と住む場所を移り、家族の揉め事がある度にそっと様子を覗いていて、髪の色を変え、本心を明かさずに学校へも通う。気が休まるのはピアノに向かっている時。父や母の慰め役を担っている所とか、痛々しいし、切ない。親は理想に生きた満足感は残るけれど、彼の人生はどうなるのか?

リヴァー・フェニックスの抑えた表情が良い。彼は演技することで過去のトラウマと向き合っていたのだろうか?
彼のきらめきが作品に残っていることがせめてもの救いのように思う。
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