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真夜中の虹のchipのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
4.0
先日「パラダイスの夕暮れ」を観て…
カウリスマキワールドの心地よさを思い出しました。
引き続きこれを。

カウリスマキ作品には珍しく銃が頻繁に出てくる、
ちょいハードボイルドな感じ。
閉山で仕事を失った坑夫カスリネンがキャデラックで南を目指す。
冒頭の、父のケジメにびっくり、
それを見たカスリネンがあまりに冷静でまたびっくり!
シュール!

雪国からオープンカーで南を目指す彼は、
マフラーを真知子巻きしていました~
仕事なし、金なし、家なし…
でも彼女と出会う~
淡々とした薄味の流れ。
でも何だか味がある、
そんなカウリスマキワールド。

トラブルの果ての刑務所で同房の男と意気投合して…
これはジャームッシュの「ダウンバイロー」にも似ていた。
人生、どこで出会いがあるかわからない。


ラストは船に乗る、
その船の名前が「ARIEL」
ここからきたタイトルなんだね〜
バックに流れる「Over the Rainbow」~
新天地での希望を感じる。
そういえば「パラダイスの夕暮れ」のラストも船だった。。
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