三四郎

誘惑の三四郎のレビュー・感想・評価

誘惑(1957年製作の映画)
2.5
「丘を越えて」これは本当に名曲だよなぁ。1930年代のモダンで華やかなりし時代を象徴する名曲だ。イントロを聴いただけで懐かしさと共に気分が明るくなる。

芦川いづみに言わせるからこの科白が切ない。「あなたはどうしてあの時私に接吻してくださらなかったの。たとえ私が拒んでも、あたしは一度無理にでもあなたに接吻していただきたかった」思わず観ているこちらが「お嬢さん!」と言いたくなる笑 初恋の想い出というものは良いものだ。しかし、その初恋相手の娘さんが了解していたとはいえ、あの時できなかった接吻を娘さんにしちゃいけないでしょ!笑

轟夕起子も宝塚時代や戦前は、芦川いづみに匹敵する可憐さだったのに、早くも20代後半ごろからふくよかになり始め、40歳でこの貫禄。演技力は一級品だけれど、一体彼女に何があったのだろう。
特別出演として、岡本太郎、東郷青児、勅使河原蒼風、徳大寺公英が本人役で登場しており、なかなか貴重な映画。
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