誘惑の作品情報・感想・評価

「誘惑」に投稿された感想・評価

たかや

たかやの感想・評価

4.0
結構面白い。
ただの恋愛映画でありながらそこへ着地するのかというお話。

左幸子が泣きながらお寺に走って入ると鳩がバサバサと飛び立つカットが最高。

芦川いづみが登場するまでも面白いのだが、芦川いづみが登場してからの締り方が尋常じゃない。接吻までの流れが素晴らしい。
ENDO

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4.5
銀座の画廊。要素が余りに多いので酩酊。昭和初期の思ひ出は『丘を越えて』『東京行進曲』から始まるキャンバス地を重ねた回想!懐疑の塊(独白の多さよ)みたいな登場人物ばかりで落ち着かない。前衛生花のアトリエでの制作場面はindustrialな音響で重なる会話(アルトマン以上)が喧しくて最高!号泣嗚咽する左幸子の小賢しさが押し出されるかと思いきや遺伝垂直性の高いつまり生き写し(母娘一人二役)の芦川いづみに接吻する父の倒錯的純愛が成就する狂った内容だった!カメオ出演に岡本太郎、東郷青児。左の卵白マスク、アイスを胸元にぶち撒けるモンロー的扱いの中原早苗の太腿、高友子の電話ボックス前の接吻、マネキンみたいな扱いのお見合い相手二谷英明と宍戸錠、下品な轟夕起子、特に虱まみれの安井昌二に頬擦りする渡辺美佐子が艶かしくて吐くかと思いました。その他小沢昭一、殿山泰司、天本英世…濃すぎる面子。当初の生花グループの話は瞬く間に後退して濁流のように混沌とした歪な話運びに大満足でした!
本題(芦川いづみ再登場)までなかなか長く、ほほえましくも苦手な描写は個人的にちょっと…。モダンさとアナクロさがないまぜ。ラストはいい話風のホラー??演出が倫理的に微妙な案件に清涼感を与えている気がする。

シラミ対策にDDTというあたりがワラタ。1957年だもんな。
mikan

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3.8
岡本太郎と東郷青児が本人役で出てると聞いて見てみた。
男女の恋愛模様を描いた群像劇。
全体的にコミカルだけど、本筋の恋愛は深く不可思議な巡り合わせを感じてちょっと恐ろしい。
勅使河原蒼風も出演しててビックリ。
Jimmy09

Jimmy09の感想・評価

4.8
『恋する女優 芦川いづみ』@神保町シアターで鑑賞。
ぶっちゃけ、この芦川いづみ特集上映の20本は全て未見。芦川いづみ初心者ですが、本当に面白いコメディ映画でした(^_^)
また、芦川いづみは輝くような美しさ。
上映前に、ご本人の「挨拶音声」も流れるサービスありました。


物語は、銀座すずらん通りで洋品店(1階)を経営する男(千田是也)には娘(左幸子)がいる。1年前に亡くなった妻と瓜二つ。
だが、この男の初恋の相手は「接吻すらできなかった女性(芦川いづみ)」だった…。
千田是也も芦川いづみも、それぞれ別の人と結婚したのだった。
そんな男が店の2階に画廊を作る。男の娘や友達は「父親の画廊で展覧会開催」を目論む。
だが、最初の展覧会は当時の巨匠たち(岡本太郎ご本人が映画に出演!)の絵画が飾られる。
そんな時、シラミだらけの若い男が飾った絵を岡本太郎たちが絶賛する。
そして、さまざまな楽しい出来事が描かれるのだが、芦川いづみが殆ど出番なく物語が進むので「そう言えば、芦川いづみが出てこないなぁ~」と思っていると、終盤で登場!
そして、驚きの展開を見せて……(^_^)/

ストーリー上とても重要な役の美女(芦川いづみ)が、画廊経営者のオヤジ(千田是也)と……
しかし、千田是也、これはヤバイ!
男として「そんなことしていいのか!」と感じつつ、羨ましくもあり、複雑な気持ち(笑)
→詳しくは、この映画をご覧ください。

久しぶりに、こんなに楽しいコメディ映画を観て、とても幸せでした!

そして、芦川いづみ、ホントに美しい!
他の芦川いづみ出演作もドンドン観ていきたいと思わせてくれる映画でした。

<映倫No.10314>
waltz

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4.0
テンポ良くて最後まで見所満載の楽しい映画!ダンスパーティの場面最高だなあ。千田是也が自らの欲望の誘惑に負けたのか、芦川いづみが誘惑したのか、、、
なんか大映映画、特に増村作品を観てるような感触。
宍戸錠や二谷英明がちょっと出てきた段でようやく日活映画と実感。
しかし左幸子。泥臭い薄幸女のイメージが強すぎて最初誰だかわからなかった。

芦川いづみに対する千田是也の所業は嫌悪感ギリギリのラインだが、これを誘惑と表現するところはある意味健全。
これが増村作品の主人公なら何の躊躇なく突っ走るだろうし。
akrutm

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4.0
小説家であり文芸評論家・翻訳家でもある伊藤整の同名小説の映画化。戦後の復興が終わり高度成長期に入った東京を舞台に、父と娘の二代に渡る恋愛模様を軽快なコメディタッチで描いている。Life is sex. Art is money. という台詞に代表される、当時の若者たちの進歩的な価値観を反映した作りになっている。

主演は洋品店を営む父・杉本省吉役の千田是也と、その娘・秀子役の左幸子。左幸子が自由奔放な秀子役を生き生きと演じていて好感が持てる。なお、すでに亡くなっている母・優子役も演じていて、二代にわたって結婚相手となる男性と付き合うきっかけとなった言葉が同じであるほど瓜二つである。また、洋品店の店員役の渡辺美佐子も、なかなか魅力的。

しかし、なんと言っても本作で見たかったのは芦川いづみ。本当に綺麗。個人的には日本で最も美しい女優だと思っている。本作では残念ながら出番は少ないが、杉本省吉の若い頃の恋愛相手を演じていて、『誘惑』の意味するところのキーパーソンでもある。
CTB

CTBの感想・評価

5.0
変だけどかわいげある人ばかり出て来る。芦川いづみも怖い。原作でも喜劇なのかな?
mingo

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4.1
西郷赤児役に東郷青児。山本次郎役に岡本太郎ww
ほんまもんの岡本太郎と東郷青児が出てきてビビった!動く岡本太郎、個人的に植草甚一並みの感動!

銀座すずらん通りの洋品店の社長と娘の織りなすロマンティックコメディの傑作。当時の街並みたまんねー!!左幸子と渡辺美佐子Wヒロインを遥かに凌ぐ芦川いづみの美しさ神々しい。夫の藤竜也が死ぬほど羨ましい。

クライマックスの自分の思い出の中の恋をきちんと幸せとして落とし込む構成の巧さ、親父のいやらしい話なわけだがそれを微塵も感じさせない優しさとサラッとしたオシャレ感素晴らしい。何より皮肉な視点と人間観察が面白い。自己の内面を独白していて表現としてもユニークかつ斬新。中平康の最高傑作じゃないか。フィルムで観たかったな、
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