夫婦とはなんぞや！これがテーマだ。
いつも通りの大船調で実に安心して見てられる。そして何より嬉しいのは超豪華キャスト！もう岩下志麻が可愛くて美しくて…川津祐介が憎らしい！
話はまとまりがないように見え、いまいちしっくりこないが…。まあいくつもの家庭生活、夫婦をグランドホテル形式で小分けにして描いているので、まとまりがなく見えるのも仕方がないか。話を広げすぎたようにも思う。
「それぞれの夫婦にはそれぞれの考えや生き方があるのですよ、それで上手くいくのです」という教訓がある。
男が女を殴るのは「わかってくれよ」という「祈り」というのには笑えた！岩下志麻の「そんなんで（毎回）祈られたんじゃ困りますわ」といったニュアンスのセリフ！笑
「社長命令」というのにすがる川津祐介。威張って見せても小心者。「これが男という生き物です」ということもわかる。
高千穂ひづるの演じた愛人、なんてお人好しでいい人なんだ！こんなに心優しく真心のある女性が愛人になったりするのだから、世の中不思議にできている。純だから道を踏み外すのかしら？
「これ使い慣れた万年筆…よかったら使ってちょうだい」なにも意識せずやってのける魔性の女！

野田高梧と柳井隆雄、富田義朗のオリジナル脚本を、中村登が監督したコメディ。本人たちの意向を無視して、縁談を進める親たち。そして若者たちの恋愛騒動。