のんchan

ピナ・バウシュ 夢の教室ののんchanのレビュー・感想・評価

ピナ・バウシュ 夢の教室(2010年製作の映画)
5.0
泣いた〜〜😭
涙が頬をつたっても別に構わない、それは気持ちを浄化するこの上ない湧き水のようなものだから...

《ピナ・バウシュ》って名前すら聞いたことがないという、14歳〜18歳の思春期真っ盛りの40人のティーンエイジャーを参集し、毎週土曜、10ヶ月の期間で訓練をして、ピナの代表作『コンタクトホーフ』で舞台に立つまでを追ったドキュメンタリー。

どのようにして採用されたのか?は不明だけど、性格も家庭環境も異なる若者たちが集まる。全くのダンス経験のないど素人(ヒップホップを踊っている男の子はいたけど)ばかり。

まず、ダンスは歩きが一番難しい(身を持って感じるし、今だに完璧な歩きは出来ないかも...)が、慣れないダンスに戸惑いながらも、ピナの精神を受け止め、シャイで人見知りの子達も徐々に自らを解き放ち、目標に向かって成長していく姿に感動しかなかった🥺

祖父が戦争により、生きたまま焼き殺された女の子、主役に選ばれた女の子は父親がガス爆発で亡くなっている。みんな誰でも心を痛めている様々な辛さを持っている。
そんな感情に対峙しながら、10ヶ月を過ごすうちに、目を見張る成長を見せる。

ピナは多忙なので、レッスンするのはピナの長年の右腕、左腕の同胞と言える2人の指導者。ピナはたまに現れて、タバコをくゆらしながら静かに凛として子供たちを見透かす。緊張の一瞬になる。

私からすると女神、マリア様の様にしか見えないけれど...🌟

10代で、世の中の事は未知数、本物の恋愛も未経験の若者って、ほんのちょっとのアドバイス、促し方だけでこんなにも成長出来るんだというリアルな飛躍が胸を打つ。
息子にもこんな体験させてあげたかった...後の祭り😢

バレエもミュージカルも良いんだけど...
私はやっぱりコンテンポラリーなんだな♥️


【予告編】2分ですので是非ご覧ください♪

https://youtu.be/j9OZhrmOK8k
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