キッチー

マンハッタンのキッチーのレビュー・感想・評価

マンハッタン(1979年製作の映画)
3.6
テレビの放送作家アイザック(ウディ・アレン)が別れた妻ジル(メリル・ストリープ)、学生の彼女トレーシー(マリエル・ヘミングウェイ)、親友エール(マイケル・マーフィー)の不倫相手の編集者メリー(ダイアン・キートン)を相手に繰り広げるコメディですが、もしかしたら素のままで演じてるのでは?と思ってしまうような設定でした。

アイザックがちょっと身勝手な男性なので、手痛いしっぺ返しを受けるところがいいのですが、そこの部分ではちょっと笑えないかな~。ちょっとだけ重たい感じでした。

とはいえ、例によって、ウディが喋りまくるスタイルは変わらず、映画ネタも多く入っていて退屈はしないし、ダイアン・キートンとのシーンは楽しいんですけどね。
ところで、今作では女優陣の個性が際立っていたように感じました。メリル・ストリープはウディと対等に渡りあっている感じの演技だし、ダイアンはウディと息のあった演技、マリエルは初々しさがあり、始めはウディに従順な感じだったのが徐々に女性の強さを出せるように成長していく演技が素晴らしい。おじさんに説教するシーンはサイコーでした。

ジャケ写になっているクインズボロー・ブリッジとベンチは素敵なロケーションですね~、サットン・プレイス行ってみたくなってしまいました。
モノクロもいいですね。
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