アメリカの田舎町でモーテルを経営する兄と妹。彼らの作る美味なベーコンは、実は捕らえた人間を畑に埋め、薫製にしたものを材料にしていた。
「悪魔のいけにえ」の影響を受けた「田舎に行ったらガイキチの田舎者に襲われた」ホラー映画の1作。
「イケナイそしてエッチなことをしたければ、こちらへどうぞ」という宣伝文句のチラシに引っかかる変態や田舎道に罠を仕掛けて引っかかる獲物を、解体して薫製にした商品を売りにする兄妹。表向きは町の名士、裏で拉致した人間を畑に植え「人間ブロイラー」にして食肉加工品にする人間食肉加工品屋の兄妹の食肉処理の仕事ぶりが、獲物の首をへし折ってから解体処理して食肉加工する残酷さが、変な光のライトを当てて獲物をトリップさせたり獲物をキレイに洗ったり妙にキッチリした仕事ぶりがユニーク。
鬼畜かと思えば、獲物の片割れの美女を自分の側に引き入れるために仏心を出したり、「地球上の資源に限りがあるから人間を食肉加工品にするのは良いことだ」と力説するあたり冷酷非情だけでないところが、面白い。
クライマックスの保安官と豚の頭をかぶった兄のチェーンソーチャンバラなど、「悪魔のいけにえ2」を先取りしたホラーコメディ映画。
