おむすび

ソフィーの選択のおむすびのネタバレレビュー・内容・結末

ソフィーの選択(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

午前十時の映画祭、18本目は「ソフィーの選択」。

何の情報も持たずに観に行ったらガツンとやられた。
久しぶりに、見終わってからエンドロールで涙が溢れた映画。

「生きてこそ」という言葉すら軽々しい。
ソフィーのした選択の重さ。

生命力に溢れたソフィーとネイサンに漂う危うさ。
冒頭のネイサンのキレ芸で、観客は穏やかな二人を見ていても緊張させられる。

スティンゴの前で少しずつ明らかになる現実。
人生はやり直せない。
何かで上書きして生きるしかない。
ソフィーとネイサンは嘘と妄想で上書きして生きていた。

二人は現実の中では生きられない。

観客は二人の死に安堵する。
ほっとしてることがまた後ろめたくて苦しくなる。

現実社会で言葉にすると許されないだろうけど、「やっと死ねた」と脳裏によぎる。
この感情を映画館で共有できてよかった。
1人やったら自己嫌悪で辛かった。

メリル・ストリープって若い頃からすごい女優やったんやな!!
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