まさなつ

25時のまさなつのレビュー・感想・評価

25時(1967年製作の映画)
3.7
何とも何とも数奇な運命。

ナチスが勢力を伸ばしていた頃、ルーマニアからハンガリー、ドイツに渡り、嘘や策略、勘違いなどにより翻弄される男。強制労働キャンプや収容所なんかも出て来るので、悲惨な背景ではあるのですが、残酷なシーンは直接は描かれないので悲痛さは強くはないです。

さらに、主人公の男を演じるアンソニー・クインのキャラが、基本善人で明るくて逞しいので、ちょっとユーモラスにも見えます。アンリ・ヴェルヌイユ監督だからか基本は娯楽作品。

それでも、随所に皮肉も効いており考えさせられるところもあります。裁判のシーンでは、少し泣けるとこも、、。

ルーマニアの労働キャンプで運河を作るのですが、そのシーンのビジュアルとか、大作感もあり、全体的に見応えありました。
まさなつ

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