すし酢高跳び

バグダッド・カフェのすし酢高跳びのレビュー・感想・評価

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)
3.5
これ配信に無いの。
権利の問題で2023年いっぱいで、日本ではもう観られるサブスクはありません。

ならば劇場で観るしかない!

ドイツ人カップルが喧嘩別れして、ヤスミンはとぼとぼ歩いて行きます。
行き着いた先には、バグダッドカフェ。
ちなみにカフェだけでなく、ガソリンスタンド兼モーテルもあります。

女店主のブレンダが、とにかくコーヒーマシンを買ってこない亭主にブチ切れる。案の定、家出しちゃう旦那。

ここで、2人の捨てられた女性が誕生する。

しかし、どことなくステレオタイプな黒人ブレンダは、ヤスミンが掃除をした事にも腹立てます。

なんだか、可哀想な外国人ヤスミン。一生懸命な彼女、ちょっと応援したくなります。
だって掃除で入ってきたブレンダの不良娘フィリスが、勝手にヤスミンの服を着ていても優しく接してくれるし、ブーメラン野郎とも外で楽しく過ごします。

おまけに子持ちのブレンダ息子サロモの、下手くそピアノも聴き入ってしまう。子供がいないヤスミンは、赤ちゃんも大好き。

あんなに頑なになってたブレンダが、子供が居ないと知ってから、どんどん態度を軟化させてからは、ヤスミンを中心に人が集うカフェへと変わる。

最初の埃まみれの寂れたカフェは、2人の女性そのもの。

ブレンダとヤスミンのシスターフッド以上レズビアン未満な関係から、だんだんとカフェも華やかになっていく。男性の力を借りずとも。

私は捻くれてるから、あのミュージカル映画なシーンはあまりにも出来過ぎで、ハッピー過ぎると思ってしまう。

この作品て、ドイツの作品なのもあってか不思議なシーンも多い。悪口言おうと思えば沢山思いつくけど、嫌いになれない罪な映画だ。
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