ちどりん

大病人のちどりんのレビュー・感想・評価

大病人(1993年製作の映画)
4.0
昔、祖父が亡くなった時のことを思い出すのでずっと観れなかった映画を機会があったので観た。
途中までは伊丹映画らしく面白いシーンもたくさん出てくるが主人公の病状が進むにつれ自分が歳いったものだから別の怖さを植え付けられた。
もちろんお決まりのエッチなシーンもある。
伊丹映画はとてもリアルなので病気になることのツラさが痛いほど伝わってきて途中観るのが苦しくて何度も録画を止めた。
私もそうだが感受性の強い人にはお薦めしない。

どうしよう…最後まで観れない。。。

一夜明けて最後まで観賞。
途中の臨死体験もややちゃちいが伊丹十三の遊び心が見え隠れする。
オーケストラとお経をコラボさせるなどスケールも大きくラストに相応しい起承転結である。
たくさんの人間に看取ってもらえて幸せな一生だったのであと味を濁さない納得のエンディングといえよう。
ちどりん

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