もーりー

シベリア超特急のもーりーのレビュー・感想・評価

シベリア超特急(1996年製作の映画)
1.0
これはすごい…!映画ではない。「映画を超越した何か」だ。主演の水野晴郎のセリフが全て感情の全くこもってない棒読みで滑舌も悪く聞き取りにくい上に常に無表情。舞台が列車内なのに全く揺れない。車掌が殺されても何の滞りもなく運行する列車。最後に強引にねじ込まれる反戦メッセージ…殺人事件が起こるミステリーモノと思いきや、説明もなくよく分からない人物がいつの間にか死んでいたり、主人公が死体を見てもいないのに殺人事件が起きた!といい勝手に推理し始める。いや、推理というよりもはや予知能力だ。水野晴郎という天才が我々凡人の考えを遥かに超えたストーリーを次々に展開していくので全く理解が出来ない。殺人事件の内容そのものが理解出来ないミステリーなんてかつてこの世にあっただろうか?冒頭にある通り最後は2度どんでん返しがあるが、そもそもこんなものはどんでん返しとは言わない。水野晴郎が「どんでん返し」というのを全く理解してないとしか思えない。こんな作品がスタッフや出演者が誰もツッコまずにひとつの映像作品として世に出た事自体が奇跡。普通なら撮りなおす。だがキライじゃない。愛すべきクソ映画だ
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