うらぬす

預言者のうらぬすのネタバレレビュー・内容・結末

預言者(2009年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

文字通り底辺から這い上がっていく骨太な下剋上ストーリーでそこそこ面白かったんだけど、ついこの間観た『君と歩く世界』ほどには映像面での遊び心があまりない、というかむしろストイックな感じだった。鹿を轢くシーンはびっくりしたけど。
刑務所が舞台で主要登場人物がマフィアだから必然的に陰惨なエピソードが多くなるにもかかわらず、鑑賞後に不思議と晴れやかな気分になれたのは、いつの間にか主人公に感情移入していたからか。それはもちろん脚本の力もあるだろうけど、タハール・ラヒムのパワフルなパフォーマンスに依るところも大きそう(当時ごく浅いキャリアしか積んでいなかったのにこの存在感だからすごい)。
レイェブの幻?霊?は最後まで謎だった……。