うらぬす

猿の惑星:新世紀(ライジング)のうらぬすのレビュー・感想・評価

4.0
恐るべき制作費を掛けたであろうスペクタクルな映像が単に派手であるというだけでなく、畏怖の感情すら呼び起こすような荘厳さをも備えているのは『THE BATMAN』と同じ。これがマット・リーヴス監督の作家性なのかもしれない。
人間と猿の対立や憎悪、共感や寛容はそのまま現実世界における人種間あるいは国家間の関係の写し鏡で、その中で繰り広げられるドラマはかなり王道的なものではあるけど十分満足できるくらいには説得力があった。