うらぬすさんの映画レビュー・感想・評価

うらぬす

うらぬす

シカゴ(2002年製作の映画)

3.8

上手く説明できないけど、ミュージカルと現実の融合のさせ方がかなり洒落てて楽しかった。

人生は小説よりも奇なり(2014年製作の映画)

4.1

老齢ゲイカップルとその周囲の人々に降り掛かる様々な出来事を描きつつも決してそれを悲劇としては扱わず、哀愁と少しのユーモアでくるんで上品な会話劇の形に仕上げた。美しさに思わず溜め息が漏れるシーンがいくつ>>続きを読む

母の残像(2015年製作の映画)

4.2

複雑極まりない家族間の感情の機微を、冷たい映像と控えめな量の会話で以てややサスペンスフルに表現するこの手法が自分にはかなり刺さった。ここぞという場面で美しくもある意味残酷なスローモーションを用いたり、>>続きを読む

カリスマ(1999年製作の映画)

3.3

知的でユニークだけどメタファーが明白すぎてあまり楽しめなかった

少年の君(2019年製作の映画)

3.5

映像も演技も質は高く、破綻なくまとめ上げられてはいるんだけど、あまりに感傷的でいまひとつ物語に入り込めなかったのが惜しい……。特に新しい視点もなかったし。ラブロマンスとうまく両立していたのは感心した。>>続きを読む

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

3.9

今までに観たトム・ハンクスのベスト演技を挙げろと言われたらすごく迷うけど、本作が有力候補になるのは間違いない。
息の詰まるような緊迫感がずっと続くのに不思議と飽きることがないのは、単調にならないよう工
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プラトーン(1986年製作の映画)

3.6

戦争が人の心に潜む邪悪を増幅させるのか、それとも元々秘めていた邪悪の有無に関わらず人を非道な行いへと駆り立てるのか。結果的にはどちらも同じことかもしれないけど。こういう環境でも理性と良心を失わないこと>>続きを読む

リビング・デッド サバイバー(2018年製作の映画)

3.4

ゾンビではなく内面の孤独と闘う系ゾンビ映画。例によって邦題とジャケットのミスリードが酷いけど、悪くない出来だったのでは。ゾンビが呻かないのが特に良い。

ドント・イット(2016年製作の映画)

3.8

いくらなんでも平均2.0は過小評価では?邦題とジャケットの酷さに引きずられすぎ。アリ・アスターやロバート・エガースが好きな人には結構刺さりそうだし、批評家評価の高さを売りにうまくアピールしてホラー映画>>続きを読む

華麗なる晩餐(2008年製作の映画)

4.1

他者を殺して自分のものにするという意味で食べることは最も罪深い行為なのかもしれないとか、罪を自覚していてなお止められないほど人間は常に欲深くて醜いとか、色々考えさせられる。けど、単に奇怪なシチュエーシ>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

スプラッタ描写を数匙でも加えてあげれば、エキセントリックでエンタメ色の強いレイプリベンジものとしても評価されうる作品になったところを、敢えて全く入れなかったのは監督の英断だと言いたい。しかも最後は純粋>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

危惧していたような『サマーウォーズ』の焼き直し感はそこまで強くなかった。仮想世界全体を巻き込む騒動が社会ではなく個を救う話に着地すること自体は決して悪くないというか、『サマーウォーズ』の二番煎じを避け>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.9

頼れるものの少ない、少女と言っても差し支えない年齢の子にとって、妊娠の発覚から中絶を決意して実行するまでの過程がいかに困難か、想像に難くはないけどこうして映画で見せられるとより心にくるものがある。しか>>続きを読む

ディアスキン 鹿革の殺人鬼(2019年製作の映画)

3.4

現実味が全く無い……とも言い切れない、笑うに笑えない珍妙な映画。俳優がジャケットを微妙に着こなせていない感じなのは面白い(というかああいうジャケットを着こなせるのってどんな人?)

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.8

権威は幻想の産物だし、善と悪は常に混ざり合って見分けがつかないし、すべてが曖昧な中で何を是とし何に縋って生きるべきかは永遠に分からない

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.2

MCUにおけるスカヨハがこれで見納めであるという事実だけで感無量。
『ストーリー・オブ・マイライフ』と本作でフローレンス・ピューはすっかり勝気な妹役をものにした印象がある。彼女の今後の活躍が楽しみな一
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

あの『ウィッチ』を超える作品をこの監督は作れるのかと半信半疑でいたけど、蓋を開けてみたら勝るとも劣らない怪作で嬉しい。一生ついていきたい監督が増えた。
前回は魔女で今回は人魚(+クトゥルフ神話を彷彿と
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

4.2

視線や表情、所作のひとつひとつに相手を想う気持ちが滲み出しているふたりの演技は手放しで称賛されるべき。
ゲイのカップルではあるけれどゲイだから云々という視点はこの映画にはほとんどなく(狭いベッドでふた
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アレックス・ストレンジラブ(2018年製作の映画)

3.7

多感なのに(というより多感だからこそ)色々な物事を誤解したり排斥したりしがちな中高生に見せたい

マローナの素晴らしき旅/マロナの幻想的な物語り(2019年製作の映画)

4.2

紛うことなき傑作。冒頭の数分からあまりに綺麗で切なくて泣きそうになった。というか犬視点の話は駄目だ、映画でも小説でも涙腺がとにかく緩むし判定も甘くなる。
極彩色の前衛芸術的なアニメーションにうっとりす
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ヘロイン×ヒロイン(2017年製作の映画)

3.7

「薬物をやる人間なんてただの馬鹿だ」という考えがいかに不正確であったか、そんな人たちをサポートする人の姿勢がいかに真摯かを知った

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.5

面白いとか面白くないとか以前にマジで光過敏性発作を起こしそうで怖くて画面を直視できなかった。けど挑発的な試みにわくわくするのは確か。不快なような癖になるような甲高い電子音も好き。

害虫(2002年製作の映画)

3.0

なんというか、こういう察して、感じて系の邦画を好きになれた試しがない……。若かりし頃の宮﨑あおいの、多くを語らず表情と所作で魅せる演技が味わえること以外は、あまり響かなかった。

Arc アーク(2021年製作の映画)

3.6

思いのほか地味だったけれど、深い思索に誘われる

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.1

サラ・ポールソンの怪演が光る。過小評価され気味だと思ってたからこれを機に一気に注目されてほしい。
最も身近な存在である母親に対するちょっとした疑念がやがて確信に変わる過程や、圧倒的なハンデを抱えながら
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.0

鋭い社会風刺とおそらく聖書絡みの筋書きが知的で良いし、『CUBE』のように純粋なスリラーとして観ても面白い。時に無機質で時に神々しくすらある音楽が果たしていた役割も大きかったと思う。

セルフィッシュ・サマー ホントの自分に向き合う旅(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

無様で情けない男ふたりが己を見つめ直すミニマルな人間ドラマだけど、彼らが抱える(深刻ではあるものの)俗っぽい悩みとは裏腹に、映像や演出からは知的な冴えが垣間見えるその意外性が良かった(幽霊と思しき老婦>>続きを読む

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