底抜けに幸せで、狂おしいほど切ない逃避行 これが愛でなくてなんなのか、これが生きることでなくてなんのか
列車内で禁煙マークを指さすルディに舐めた顔で紫煙を吹きかけるマーチンの、出逢いからま～～エモいことエモいこと 高い服着てはしゃぐふたり、広いベッドで寝転がりながら顔を寄せあってやりたいことリストと睨めっこするバスローブ姿のふたり、海へ向かうふたり 今際の際に笑いあって手を固く握りあえる存在がどんなに得難いか 信条を曲げても銃を撃てるほど 誰にも言えない願いを吐露できるほど 海を見たことがないのは君じゃないか…
スクリーンで観られてよかった この映画が好きだと教えてくれたひとにとって私もマーチンにとってのルディのように その逆のようになりたかった 現実はそうはいかないが そうであっても私にとってとても大切な作品になったことが嬉しい
