42car

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアの42carのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ」

脳腫瘍と骨肉腫に侵され、死を宣告されたマーチンとルディが死ぬ前に海を見に行くことに決める、、。

何度観ても、何度観ても、本当にいい、大好きな作品です。。
2011年ですかね、入院してた時に初めて観たんです。暇で暇で仕方なくて、でも頭は使いたくないから映画を借りてきてもらってて。1週間に30本とか観てましたねー笑
そのうちの1本だったんですけど、映画とはこんな心動かされることがあるのかと驚き、ちゃんと観るようになったキッカケの1本でもあります。入院の訳が骨肉腫かもって言われてたんで(結局違ったのですが)ルディに感情移入しまくってましたね。死ぬって分かったら同じことしようて当時本気で思いましたもん。今でも2つ決めてるバケットリストのうちの一つです笑
そんなこんなあって僕の中ではベストですし、今後も変わらないでしょう。

音楽もストーリーも全部最高なんですけど、中でもこの作品の何がいいってやはりキャラクターですね。登場人物みんなちょっと抜けたとこがあったり、おかしくて愛おしい。だから車泥棒したり銀行強盗したり人質取ったりと、とんでもない犯罪犯してても心地よさがあるというか。また、その背景に常に死が忍び寄ってるから許される感じがします。

好きなシーンはいくつもありますが、何と言っても最期、主人公たちに大金を盗まれたマフィアのボス役、ルドガーハウアーが「海行くんだろ?急がないと間に合わんぞ」と、渋く送り出す所からの流れ。何回観ても涙止まりません。。
話があるんだと海を目前にして立ち止まるマーチンに対して、「僕が言うよ。何も怖くないさ」って。。。自分だって恐いに決まってるのに!
ああもう!ああ!テキーラとレモンと塩を!!!
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