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ショー・ミー・ラヴのhorryのレビュー・感想・評価

ショー・ミー・ラヴ(1998年製作の映画)
4.0
レズビアン青春映画って感じで、よかった。
ラストシーンはまさに coming out of closet

原題が示している田舎の町の閉塞感と、中高生がその行き詰まりなような状況を受け入れていることが異性愛と重ねられる。
田舎町からの脱出がヒッチハイクで試みられるのだけど、同性愛を示すキスを見られて失敗する。
この失敗と、田舎でレズビアンとして生きることなど到底、無理だと思ったエリンは異性愛者のフリをするのだけど、それも無理。

ここで面白かったのが、異性愛者であることが、田舎の女として生きることと重ねられている点。
フェミニスト的な問題意識を男の子にぶつけても、まったく理解されないか「分からない」と返されるだけ。
これに愛想をつかして、異性愛(と田舎の雰囲気)に見切りをつけるという下りは面白かった。

回り道をして、自分がレズビアンであることを確認したエリン
はっきりと自覚はあるものの、自分に否定的だったアグネスが自分を肯定していく姿
彼女たちをからかう、幼く、差別的な学生と学校空間の描かれ方が、とてもリアルだった
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