大木茂

ショー・ミー・ラヴの大木茂のレビュー・感想・評価

ショー・ミー・ラヴ(1998年製作の映画)
3.9
映画としてというより題材が好みだった

スウェーデン映画だけどなんかフランスぽいなと感じたね

何より2人がかわいい
主役?のアグネスは元々女の子に興味があるって事と内気な面もあって孤独なかわいそうな少女(車椅子バスケの子に八つ当たりすぎだが…)で

もう1人のヒロインの色白金髪美人エーリンはビッチな風貌だけど実は何者でも無い事に凄いもがいていて
それでいて潜在的に眠っていたセクシャリティがちょっとしたイタズラでお互いが目覚めていく

っていう幼稚だけど丁寧な描写で展開していくのが良かった

それにしても半分おふざけだろうけどキスシーンは超ドキドキする
映画における男女のラブシーンっていっつも退屈だけど
この映画のふたりの心の動きと焦燥感はホントに良いラブストーリーを観ているかのようだった
特にアグネスがしゅんってなるとこは愛おしい

あと実はエーリンの方が歳下って事に笑う
イケイケグループのショートカットの娘も良いキャラしてたからもうちょっと出してほしかったな、しかもどちらかというとこの子の方が外見ビアンぽいのよね

あとカメラがズームになるとここの作品の緩和剤っていうかコミカルになってるよね
なんか可笑しくてかわいんだよね



ここからは自分が最近思う私的な感情です

この映画の2人の馴れ初めが
お酒飲んだ勢いでとかきっかけが軽い感じがして
なんだかなと思ったけど中学生の恋なんてこんなものよねとも改めて気付いた

ただ一生を共にするのなら軟派な考えだと不安になってしまう…
日本で同性婚承認のために活動している人達がいると聞いて素敵な事だと感心していたが
区に認められたあと2人は別れたらしい
この話を聞いた時に活動目的に意味は無く
頑張っている私たちを見て、
という感じにみえて気持ち悪くなった
愛を武器にしたのだから貫き通して欲しかったのだ
逆に言えば離婚する権利も得たという考え方も出来るが…

この映画の2人の行く先は明るいものであってほしい
若気の至りで過去を恥ずかしがる生き方はあの素敵な2人にはして欲しくないと思うほどこの映画に入り込めた

今頃はストックホルムで満喫しているか
成長し過去の自分も受け入れくそくらえな町オーモルで幸せに暮らしているかを願う…

なのであと30分位は長くしてほしかったな〜さみしい…
大木茂

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