日本で最初に公開されたカラー映画。ソ連の戦後最初のカラー映画。
天才石工職人の青年プロコピイチは、石による花の制作に行き詰る。すると、伝説の”銅山の女王”が現れ「一年に一度咲く石の花を見たければ一緒に来なさい」と誘惑するのだった。。。
児童向けのファンタジー映画。映画としての出来はそれ程でもないと思うが、映画史的には価値がある一本。
戦後の日本の子供たちが本作を観て喜んでいる様子に思いを馳せながら観た。
※本作に用いられたカラー方式”ソブカラー”は、第二次世界大戦で敗戦したドイツの”アグファカラー”を接収し改良を加えたもので、翌年の「イワン雷帝 第二部」(1946)でも使われている。
※ソ連映画初の長編カラー映画「うぐいす」(1936:90分)はソ連が独自に開発したカラー方式で制作