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ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発のmitakosamaのレビュー・感想・評価

2.9
河崎実により40年の月日を経て作られた宇宙大怪獣ギララ。ギララのキャラクターだけ用いて、他は全て新規で設定し直してる。続編とかじゃない。言っちゃ何だけど、ぶっちゃけギララである必然性も一切無い。

基本的には昨今のありがちな特撮パロディの一つだけど、割と楽しめる。
実際に洞爺湖サミットの時期に作られて、全体が政治風刺の雰囲気で纏めてるのが良いね。
デスガッパとかに比べると、ストーリーに一応の軸がある。パロディの為だけに物語が繋ぎ合わさってる昨今の特撮コメディとは上手く線を引いてると思う。

政治コントのニュースペーパーが安倍晋三や小泉純一郎風の総理大臣を演じ、各国首脳もそれぞれ如何にもなキャラクターで出てくる。
突如現れたギララに各国が自国の威信をかけてギララ退治を決行する。

一方で東スポ(⁉︎)の記者(加藤夏希)が謎の村の神社の祭りを発見する。
村一帯を護る“タケマジン”を敬い「ネチコマネチコマネチコマネチコマ」とお祈りするんだ。コマネチポーズをしながら。
この時の呪文の音楽はキンゴジのファロ島の祈りの曲のパロディだね。

各国がことごとく失敗して、サミットが“北の国”の某キムさんにソックリな独裁者乗っ取られて、核弾頭も飛んでくる。

村人の期待を受けてタケマジンが復活。
CAはビートたけし。見た目も声もタケシなんだな。「バカヤロウ」とか「いてっ」とか普通に喋るタケマジン。
なんだコリャ笑

黒部進やきくち英一、中田博久、古谷敏なと往年の特撮俳優も出てくる。

特撮パロディとしては、割としっかり纏まってるようには思うな。
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