30年を隔てた次作の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』('15)でアカデミー賞10部門のノミネート中6部門を受賞。予想を覆すぐらいの素晴らしい出来に、本作の方も「いろいろやりたかったことができない事情があったんだろうな……」って勝手に想像しています。
ちょっと登場人物が多くごちゃごちゃしていた印象でした。ティナ・ターナーとライバルな肩車ボスの攻防とサンダードームでの対決、ネバーランドキッズとの冒険、飛行機乗りの泥棒との絡みなどなど詰め込みすぎちゃったのかしら。
『〜怒りのデスロード』みたいに“行って帰るだけ”みたいなシンプルさがあった方が良かったのかもしれませんね。
それでも本作を再鑑賞したことで、漫画『北斗の拳』に多大なインスパイアを与えた前作のマッドマックス要素が踏襲されていることが確認できたのはよかったです。
以下のお約束の流れをメル・ギブソンが演じることをずっと待ってたんですけどね……。
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核戦争によって資源の枯渇とともに文明社会が壊滅し、暴力が支配する世界。一匹狼マックスは集落から集落へと放浪し、辿り着いた先で事件に巻き込まれ、砂漠の中を改造車に乗った怖い追っ手から逃げ回り、事件を解決させて集落の住民からは別れを惜しまれつつ、流浪の旅を続ける。
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今年公開予定のスピンオフ『マッドマックス:フュリオサ』('24)が待ち遠しいです。